デコパージュとはどのようなものかを簡単に分かりやすく解説!
2017/08/01
デコパージュは伝統工芸です
デコパージュとは、ペーパーナプキンやデコパージュ専用のペーパーなどを専用の溶剤を使って、木類や布陶器やガラスなどの素材に貼り付けていく伝統工芸です。
デコパージュが始まったのは16世紀ごろで、イタリアの家具職人が日本の漆塗りに影響を受けて生みだしたと言われています。いわゆる工芸品のようにアートに近い作品が多かったのですが、最近では日常的によく使うアイテムや気軽に購入できる白物雑貨にデコパージュされる方が増えています。
シンプルな白い雑貨が、ペーパーを貼ることでご自分だけのお好きなデザインに変身させることができるという魅力的なクラフトがデコパージュなのです。
デコパージュができる素材とは
基本的にどんなんのにもデコパージュができます。使用方法や使用手順に関しては、溶剤によって違いますが布、木類、プラスチック、ガラス、陶器、籐、鉄、石鹸、キャンドルなど私たちが日常で使う多くの物にデコパージュをすることが可能です。
下記の画像は生徒様作品です。シンプルだった素材がデコパージュすることで華やかになりました。好みのデザインでお作り頂けるのでお部屋のインテリアに合わせて既製品にはないご自身だけの作品を完成されました。
【画像下:IKEAの家具をデコパージュ】
【シンプルなガラス皿にデコパージュ】
デコパージュのやり方
用意するもの
- 専用の糊
- 貼りたいペーパー(一般的にはペーパーナプキン)
- 筆
- スポンジ
- 貼り付けたい素材
①まずは貼りたいデザインを決めましょう。
小さいデザインをたくさん切って貼る場合は、一つ一つ絵柄に添ってカットしておきます。
ペーパーの背景が白い場合は、デザインの1mm-2mm外側をカットしてもokです。
そうでない場合は、背景が残らないようデザインに沿ってカットしてください。
(背景が残ると貼り付けた際に自然なしあがりになりません)
②ペーパーナキンを一枚にしておく(通常薄い紙が3枚くらいに重なっています。デザインがある一番上の紙だけを残してそれ以外は不要です)
③貼り付けたい素材に筆で少しづつ糊をつけます。ムラなく均一に塗りましょう。
④ペーパーをゆっくりと置き、上からスポンジで軽く押します。(こするのはNGです)
※素手で抑えるとペーパーが浮いてしまうので控えましょう。
⑤③→④を繰り返しながらゆっくりと進んでいきます。
⑥すべて貼り付けたら一度乾燥させ、上から同じ糊で上塗りをして乾かします。
*素材によってはこれで完了ですが、布など強度が必要な場合には上塗りを何度か繰り返したり
仕上げたい完成イメージによってさらにニスを塗ったり、コーティングしたりします。
流木を白くペイントし、小さくカットしたペーパーをデコパージュしました。
お手製のナチュラルポールの完成です。ドライフラワーやお気に入りの小物をかけるのに大活躍しています。
デコパージュペーパーの種類
デコパージュに使えるペーパーはたくさんあります。
一般的にはペーパーナプキンが多く使われます。安価でデザインも豊富ですし一枚が薄いのでまるで印刷したように素材に馴染みます。
またライスペーパーやデコペーパーといったデコパージュ専用のペーパーも使用できます。デザインの種類が少ないのですがシワがよりにくく初心者でも扱いやすいというメリットもあります。
※画像は手前がライスペーパ-、奥がデコパーパーです。
ライスペーパーはまるで和紙のような質感でペーパーナプキンと違い剥がす必要はありません。最近では種類も増えアンティークなデザインが豊富なようです。もっともっと増えると作品の幅も広がりそうですね。
お子様やペット、好きな芸能人の写真やコピー用紙を転写してデコパージュすることも可能です。この場合、転写することで一枚に薄いフィルム状にする必要があるので気を付けましょう。お子様のお写真なら記念にもなりますし、大切な方へのギフトとして送るのも喜ばれそうですね。
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終わりに
デコパージュについての簡単なご説明でしたが、どんなクラフトなのか少しご興味をお持ちいただけてでしょうか。
様々な溶剤や技法を使うことで、色々な表現をすることが可能なデコパージュは奥が深くて、誰でも気軽に楽しめるので
ついついあれもこれもと作ってしまいたくなりますね。
今後もデコパージュの魅力をお伝えしていこうと思います。
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